橋梁補修設計

橋梁補修設計

近年、今後一斉に更新時期を迎えるインフラ老朽化問題に関する政府全体の取組みとして、また社会全体のニーズとしてインフラ長寿命化が急務の課題となっています。全国約73万橋の橋梁のうち、7割以上となる約52万橋が市町村道にあり、建設後50年を経過した橋梁の割合は約50%に達しています。当社では、橋梁の老朽化に対し、適切な橋梁点検と詳細調査を行い、豊富かつ多様な構造物設計のノウハウと最新の安全技術で、劣化要因の究明及び予防保全の見地から劣化の進行予測を考察し、最適な橋梁補修設計を実施します。

橋梁補修設計は、橋梁定期点検(5年毎)における、診断区分Ⅱ、Ⅲの橋梁について橋梁の機能を回復させるために維持・補修の為の設計として実施しています。また、予防保全に観点から補修が望ましいと判断された場合や、同時に補修することが効率的と判断された場合にも同様です。

橋梁補修設計の基本的な流れは、損傷原因を特定し、同じ損傷が再発しないように損傷した部材の補修だけでなく、損傷原因まで取り除く原因対策型補修とすることを原則としています。施工時の手戻り防止を図るために、補修設計に際しては「損傷対策検討」、「損傷原因対策検討」、「施工計画(施工方法の検討)を相互に検証し、適否を確認していきます。

最近の補修設計の実施例から、次のような損傷が多くみられています。鋼橋では主桁端部や支承部の劣化損傷、RC床版ではひびわれ発生後に床版上面からの漏水による損傷が進行し対策が必要となっています。これらの原因は、伸縮継手部から漏水や防水・排水工不良(防水層未設置)によるものと考えられ、このような損傷原因を取り除くことが重要となっています。

また施工方法の検討では、鋼橋の補修で施工上やむを得ず部材を外したり、切断する場合、 施工中や施工後の構造物の安全を損なわないように設計段階から十分照査しておくことが重要となります。更に、損傷対策を部分補修とするのか橋梁全体で対策を行うのか、他の損傷対策との関係は整合しているのかなど、橋梁全体について補修工法の検証をすることも重要なこととなります。

橋梁補修設計の手順

高倉橋補修設計・詳細調査に於ける交通規制

高倉橋補修設計・詳細調査

高倉橋補修設計・詳細調査

高倉橋補修設計・詳細調査・梯子による点検

高倉橋補修設計・詳細調査・PCグラウト充填調査

高倉橋補修設計・詳細調査・鉄筋及びPCケーブル調査

橋梁補修設計の手順の一例

業務計画書作成

既存資料収集・整理

現地踏査

現地踏査結果と既存点検結果との照合

損傷原因の仮定

詳細調査要否判断

詳細調査実施・結果整理

原因究明・原因の明確化

健全度評価

補修要否判定

補修工法検討

補修工法選定

補修設計

施工計画

設計図面・数量算出

概算工事費算出

維持管理計画の立案

報告書作成

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